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お知らせ

2017年01月20日 技術
山形県最上町における木質バイオマスガス化発電所『もがみまち里山発電所』の系統連系完了のお知らせ

弊社と、関連会社で、地域の資源を活かし賑やかで美しい空間を作り出すことを目的とする、再生可能エネルギー発電事業者である株式会社ZEデザイン(本社:京都府京都市、代表取締役:西枝英幸)は、山形県最上町に建設中の木質バイオマスガス化発電所『もがみまち里山発電所』において、このたび、東北電力送電網への系統連系を
完了いたしましたので、お知らせいたします。


『もがみまち里山発電所』は、ZEデザインが事業主体となる初の木質バイオマスガス化発電所として、地域内循環経済を目指し、農林水産省が選定する「バイオマス産業都市」にも認定された最上町との協力体制のもと、弊社が同発電所の設置を進めてまいりました。

今回の東北電力との系統連系完了により、同発電所における発電設備と電力会社の電力系統(送電網)との間の
接続及び生成電力の送電が可能な状態となりました。今後は発電設備の最終調整運転を継続して行い、想定最高
出力での安定的な稼働状況等の継続確認を実施するとともに、残っている付帯設備等の追加工事を行う予定でおります。こうした試運転の継続実施と付帯追加工事等が終了した後に、正式に、同発電所で生成される電力を、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)に基づき、20年間の長期に渡って東北電力へ売電していくこととなります。


最上町、ZEデザイン及びZEエナジーは平成27年7月に木質バイオマスガス化発電事業について協力体制を構築
する覚書を締結後、本発電所開設に向けて準備を進めてまいりました。『もがみまち里山発電所』は間伐材を
チップにし、炭化の原理を利用してガス化したものをガスエンジンに投入して発電する方法を用いており、また、排熱まで熱利用できる全国でも珍しいバイオマス発電所となる予定です。

地方創成のための里山再生(復興)が全国的な課題となる中、本バイオマス発電所は里山の再生はもとより、地域に新しい産業と雇用を生み出し、観光につなげることもできるため、今後もZEデザイン及び弊社は、最上町と共に地域の森林資源を有効利用しながら、持続可能な社会と地産地消のエネルギー利用の実現へ取り組んでまいり
ます。




■山形県最上町概要

最上町は町の面積の84%を山林が占めており、かつては薪や炭への利用で林業が盛んでしたが、化石燃料の利用
増加により、それらの事業は低下の一途を辿っていました。近年になり地域の福祉施設に森林エネルギーによる
熱供給を行うなど盛り上がりを見せており、今後、本事業による電力供給も視野に、バイオマスエネルギーによる「まちづくり」を推進しています。
平成27年度には、国が認める「バイオマス産業都市」にも選定されています。



■株式会社ZEデザイン概要

名称  :株式会社 ZEデザイン
URL :http://ze-design.co.jp/
代表者 :代表取締役 西枝英幸
所在地 :京都府京都市中京区河原町通二条下ル一之船入町376 京都クロトビル9階
事業内容:バイオマス発電所の運営並びに管理業務、バイオマス発電所の導入調査業務(FS調査)、
     電力の売買業務、環境・文化事業への投資

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